こんにちは。ページを開いていただきありがとうございます。Toruです。
今回は2020年12月15日にiOS14.3より利用可能になった「Apple ProRAW」について色々調べたので紹介していきたいと思います。
それでは早速みてみましょう!
Apple ProRAWの設定方法【iOS14.3以降】
まずはApple ProRAWの設定方法について説明していきます。簡単ですので以下の手順で設定してください。
①ホーム画面から「設定」アイコンを選択
②下の方に行き「カメラ」を選択
③一番上の「フォーマット」を選択
④一番上の「高効率」と、下の「Apple ProRAW」を選択
⑤カメラアプリを起動し、撮影時に「RAW」と書かれている箇所をこの状態にしたらRAWフォーマットでの利用が可能です。
普通のRAWとApple ProRawの違って何?
ここからは普通のRAWフォーマットとApple ProRAWの違いについて説明していきます。
その前にRAWフォーマットについて簡単に説明します。
そもそもRAWフォーマットとは?
一切加工や圧縮が施されていない生のデータ
RAWフォーマットとはカメラレンズから入ってくる一切加工や圧縮が施されていない生のデータです。
昨今のカメラは容量確保のための圧縮や、撮った写真を綺麗に見せる加工を施す場合がほとんどですが、RAWフォーマットはこれらの処理がされません。
そうすることによって撮影した当時のままの状態になるので露光などの微調節がしやすくなるというメリットがあります。
当然、撮影された写真は圧縮されてないため容量は普通の写真の25倍(約25MB)近くになるというデメリットもあります。
じゃあApple ProRAWは?
RAWフォーマットに加えiPhoneの画像処理を組み合わせた最強フォーマット
では後者のApple ProRAWはというと、RAWフォーマットに加えiPhoneの画像処理を組み合わせたものになります。
どういうことかというと、iPhoneには「Deep Fusion」や「Smart HDR」などの画像処理アルゴリズムがあります。
これらの画像最適化や明暗部のディテールを維持する役割、なおかつ撮影後も編集しやすいRAWフォーマットが一体化したものがApple ProRAWになります。
ちなみにHalideというRAWフォーマットで写真が撮れるアプリの開発者Ben Sandofsky氏はApple ProRAWは「両方のいいとこどり」と表現しています。
実際に撮影した画像の見比べ
・比較画像①
・比較画像①ーApple ProRAW
・比較画像②
・比較画像②ーApple ProRAW
・比較画像③ー長時間露光(3秒)
・比較画像③ーApple ProRAW & 長時間露光(3秒)
・比較画像④ー長時間露光(3秒)
・比較画像④ーApple ProRAW & 長時間露光(3秒)
ちなみに撮影場所は埼玉県飯能市のトーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園という場所です。撮影スポットとして有名なのでぜひ訪れてみてください。
Apple ProRAWのデメリットは?
まず第一にこれはiPhoneを持っている全てのユーザーが使用できるわけではありません。
対応機種は「iPhone12 Pro」と「iPhone12 ProMax」のみです。
ProRAW写真はハイスペックなメモリーを搭載しているiPhoneでないと処理しきれないようです。
たとえiOS14.3にアップデートしても上記のiPhone以外は使用することができませんので注意していください。
二つ目にiPhoneの容量の問題です。
先ほども述べたようにRAWフォーマットの画像容量は一枚あたり25MBもあります。
普通の画像で約1MBなので写真の撮り過ぎには注意が必要です。
まとめ:「結局ProRAWは使わない?」
「ProRAWは結局プロ使用向けで初心者には必要ないんじゃない?」と思われる方も多くいると思います。
しかしプロ仕様のRAW写真が誰でも簡単に撮影することができるようになったことで写真編集の壁がより低くなったのではないでしょうか?
これまでは一眼レフで撮影したRAW画像をPCに移して編集する必要があったため、そのための機材や知識が必要とされとても手間がかかる作業でした。
しかしこれからはスマートフォンで撮ってその場ですぐに編集が可能になります。
対応機種を持っている方なら一度は試してみる価値があると思います。
プロレベルの画像編集を目指し周りを驚かせましょう!